チョコレートの文化史
僕のような人間にはバレンタインなんてものは糖尿病になりかねないデンジャラスイベントで、毎年黒タイツの看護婦さん引き連れてインシュリン注射をしながら授業を受けていたものですが、そんなものは当然ほぼ幻覚でした。
ええとすみません。
まぁでも万が一チョコレートがもらえたら、お返しにだれも望んでないウンチクをウンチと一緒に投げつけて「ホワイトーには<検閲>だよ! グワッハッハッハ」とか言えばいいと思います。
ええとすみません。
バレンタインデーなんて言葉を扱おうとしたら発作がおきるのも当然なわけです。
というわけで読みましたチョコレートの文化史。
正直途中からつまんなかったです。
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では読んで「ヘー」って思ったことだけ列挙していきます。
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とりあえず夜チョコを食べると寝れないとか、鼻血が出るとかはウソ。カフェインも含有しているがごく少量で寝れなくなることはない。
チョコレートはもともと中米で飲み物、薬として愛好されたのが起源。一時期は王族の催淫剤として使用されていて、早速チョコレートは性的。
カカオが収穫できる地域ではカカオは通貨として扱われることが多かった。
オッサンが一人で面倒を見れるカカオ畑の大きさは3ヘクタールほど。
「カカオ」って言葉はもともとマヤ文明から来てる。5世紀頃の地層から「カカワ(カカオ)」と書かれた土器が出土していて、言葉の年齢としてはシェイクスピアより1000年ぐらい先輩。
カカオ豆に小便をかけると、シシオティエという皮膚病になって、全身かさぶただらけになると信じられていた。
一方別な地方ではシシオティエになったらカカオ豆に小便をかけると直ると信じられていた。
なお、カカオとその病気に相関性は全く無い。
世界で初めて西洋人がココアを飲んだ感想は「人よりも豚に適した飲み物である」
ヨーロッパに渡った後、近世イギリスではコーヒーハウスは男性用、チョコレートハウスは女性用というように明確に消費者が別れていて、このことから男性が嗜好したコーヒーは蘊蓄とかブランド関係の性質が発展し、女性が嗜好したチョコレートは料理法が強く発展したといわれている。
チョコレートのヨーロッパ大陸上陸とほぼ一緒に各種性病も西洋社会に上陸した。この事実は、チョコレートが愛の告白のアイテムに使われるのにある意味ふさわしいように感じられる。
チョコをココアとしてをヨーロッパで広めたのは修道士たちだが、断食中にココアは食べ物に入るか否かでけっこう大きな論争が起こってる。
結局断食中でもココアはおいしいのでOKということになった。なんだそれ。おいしいのでってなんだそれ。
現代のようなチョコレート(ココア)をはじめて作ったのは17世紀のフランス人。それまではオレンジとか丁子とかトウモロコシとか入っていて「好みが分かれる食べ物」レベルだった。
ココアバターの抽出に成功し、初めてココアを工業的に生産したのはヴァンホーテン
ココアバターと砂糖を混ぜて板チョコを作ることに成功したのキャドバリー
両方とも世界企業としていまなお絶賛稼働中。
チョコレートを始めて食べた日本人ははっきりしていない。記録上は岩倉具視となっているが、それ以前に「食べたかもしれない」人がかなりの数候補に上がる。
グァテマラには昔の飲み方でココアを出すお店が存在する。
嗜好品の歴史はほぼ面白いですね。
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